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VALLEY OF GANGALA  Staff interview

スタッフインタビュー

「魂の音楽祭 マブイオト」。マブイとは沖縄の方言で「魂」を表します。

洞窟で奏でられる音楽がcobaさんやゲストアーティストの魂から生まれるものであることはもちろんですが、

マブイオトの誕生そのものにも「魂」が宿っています。それは偶然の「出逢い」からはじまりました。

このストーリーに出逢った、あなたのマブイとも繋がるように、思いをこめて綴ります。

インタビュー1

はじまりは「偶然」と

「直感」と「純粋な思い」

 2009年春のある朝、当社の副社長が偶然観ていたTV旅番組の生放送でcobaさんが「洞窟で演奏してみたい」と話す姿を見て「洞窟でコンサートならうちしかないだろう!」という直感から、私がコンタクトを取ることになったんです。そこでcobaさんのブログ内コメント欄に1通のメールを送りました。「沖縄にコンサートに最適な洞窟があります。ぜひ一度見に来ていただけませんか」とだけ書いて。その時の私が抱いていたのは「この場所をぜひcobaさんに見て欲しい」「ガンガラーの谷のことを知って欲しい」そんなすごく純粋な心からの思いでした。

 「ガンガラーの谷」は当社のメイン施設となっている「玉泉洞」とともに、約40年前の創業時に一度公開をすべく整備をしていた場所です。しかし、その後谷内を流れる河川環境の悪化で公開を中止し閉鎖をしてきました。「はるか古代の先人たちから受け継いできたこの場所を、未来にむけて守り伝えていくために、この場所をたくさんの方に実際に見て感じていただき、その価値を伝えていく」そんな当社創業以来の思いの下、河川環境改善の状況から2008年8月、ついに一般公開した場所です。

cobaさんにコンタクトをとった2009年春、ガンガラーの谷はまだ一般公開して1年たらず。この谷の存在がまだほとんど知られていない時期。ただなぜか私には「cobaさんはきっと見に来てくれる。気に入ってもらえるはずだ。」という根拠の無い思いがありました。のちにcobaさんは趣意書の中で「そっけないメールに惹かれた」と記しています。そっけなくしたつもりは無かったのですが(笑)、短くとも本気の思いをこめて書いたメールがcobaさんの心に届いたんですね。もし、あのメールがcobaさんの心に届かなかったら?「魂の音楽祭」は生まれてなかったかもしれないですね。

インタビュー2

2009年、vol.1の開催1ヶ月前にcobaさんから私に

届いたメールにこんな事が記されていました。

インタビュー3

今回のことは『思い』こそが人を動かし、文化を作るのだという基本原則を僕に再認識させてくれています。人生を咲かせるとはどういうことかを改めて考え、また実感しています。沖縄という島が、そしてガンガラーの谷がこの機会を与えてくれたのでしょう。全員にとって初めての事でドキドキ、オドオドですが、この僕らの『思い』をきちんとブレなく持ってさえいれば、それは必ず人々に伝わり、共感してもらえることと信じています。-中略-このときだからこそ、僕らは『魂』を扱い、『魂の音楽祭』を立ち上げる必要があるのだと感じます。同時にそれぞれの『夢』を確実に持ったわれわれだからこそできるのだとも自負します。-中略-11月がとても楽しみなcobaです。頑張りましょう。

インタビュー5

コンセプト...

人と自然と音楽を愛でる宴。

 2009年、ガンガラーの谷でのcobaさんのケイブ(洞窟)コンサートの開催が決定しました。そしてcobaさんから更にうれしいお話が…  「僕は個人的に毎年同じ時期に(恒例として)ライブができたらいいなと思っています。できれば僕だけではなく、数組のアーティストたちが日替わりでライブをやる『ガンガラー 魂の音楽祭』みたいな企画になったら素敵だな…と。まあ最初から無理は禁物ではありますが…。皆が少しづつ努力し合い、多くを望まず、長い発展を願いつづければ必ず実現できますよ!」

なんてうれしいお話!一度来て頂けるだけでも夢のようなお話なのに毎年なんて!その後、cobaさんの思いを受け、毎年続けて行くことが決定し、2009年11月21日のコンサートはvol.1という表記がつけたされました。

魂の音楽祭 マブイオト」はcobaさんがプロデューサー、名付け親でもあります。ここでライブを行うことを決めてくれたcobaさんは開催にあたり「趣意書」を書いてくれました。その中に「知るということは責任を受け取ることです」と記されていますが、cobaさんはガンガラーの谷の存在、価値、そしてそれを守り伝えたいという私たちの思いを受け取ってくれたのです。更に趣意書では「ガンガラーの谷」のことを「今に生きる人々が自分の過去に思いを馳せる特別な場所」とも記してくれています。ガンガラーの谷を30数年ぶりに公開するにあたり、プロジェクトリーダーの私が当初からテーマとして掲げていたのはまさにこの一言です。今ある社会は、突然出来たものではなく、先人たちが命をつなぎ、私たちには計り知れない努力、苦しみの中から少しずつ少しずつ築きあげてきたもの。その先人たちに対し、また今ある命に感謝し、この命を輝かせること。それは先人たちが一番喜んでくれることと私も思っています。

 

人と自然と音楽を愛でる宴 魂の音楽祭 マブイオト

思いを伝えることができる機会を頂き、関わる全ての皆様に大変感謝しています。

この宴を共にする観客の皆様が、素晴らしい音楽に触れることで「魂の音楽祭 マブイオト」の思いに共感していただけたら、太古から続くこの場はきっと未来に繋いでいくことができるはずです。これをきっかけにガンガラーの谷にも興味をもって頂けたら、これほど嬉しいことはありません。

インタビュー6
インタビュー7
インタビュー
インタビュー
インタビュー

魂の音楽祭の醍醐味 ...

魅了する高い音楽性。そして常に想像を超える世界を目指して。

 vol.1の開催に際してcobaさんは私にこう言いました「音楽祭といってもいきなり大きくするのではなく、毎年少しずつ大きくしていきたい」と。その言葉には「魂の音楽祭」を大切に想い、育んでいこうという温かな心を感じました。
そして初のゲストを迎えることとなったvol.2開催にあたりゲストに関してcobaさんからこんなコメントを頂きました。
「…時代を変える斬新さと一流の技術を持つ芸術家。ともすれば古い因習と常識にまみれて前進を拒まれている世界を、根底から覆してしまうような先駆者。有名無名に関わらず、新時代を切り開く若い世代のアーティストを招きコラボすることこそが、未来を目指し新しい芸術領域を絶えず切り開いていこうともがき続けるcobaの精神性と合致し、さらに『魂の音楽祭マブイオト』の向かう方向性を際立たせ、色付けしていくことに繋がる…」

ライブではその瞬間瞬間、アーティストたちの魂と魂がぶつかり合い、想像を超えた世界を産み出しています。cobaさんはご本人でも「予想できない」ことを楽しむかのように、刺激的で濃厚なライブを創り上げています。

第1回開催直後にcobaさんがこう語っていました。「『答えは既に自然の中にあり。我々はただそこから読み取るのみ』というアントニオ・ガウディの言葉が心に浮かぶ。そしてつくづく真実だ…と感じる。」

人間には作ることのできない自然の営みが作り上げた洞窟。そこに眠る古代人たちの魂。そしてその自然の中で命を繋いで来た今を生きる私たち、全てがこの場所に集い、繰り広げられる奇跡の饗宴「魂の音楽祭 マブイオト」。ぜひ一度、よろしければ毎年、この世界に、ガンガラーの谷にあなたも呼ばれて下さい。

2011年8月 ガンガラーの谷スタッフ代表 高橋 巧

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