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「器」のワザ者談話 今村能章  

それぞれのカルチャーを突き詰め、ワザを磨き続ける出展者を魂の文化祭では“ワザ者”と呼びます。ここでは、ワザ者たちのインタビュー記事を公開します。


第7弾は、studioooparts今村能章(いまむらよしあき)さん。


これは何のカップですか?


 僕が作ったエスプレッソカップです。那覇のイタリアンで働いていた頃、イタリア人が食後にエスプレッソを飲む姿をよく見てたんです。僕はエスプレッソも好きですが、よく使われる白のエスプレッソカップの方が気になりました。


 もっとカッコいいカップを作れると思って自分で作り始めて、実際にイタリア人に使ってもらうと「お前のカップで飲むとマズイ」と言われたんです。エスプレッソの味は器で変わるんです。


 5年間試行錯誤した結果、”普通”のエスプレッソカップの形に戻りました。実はイタリアにはエスプレッソを美味しく飲むために厚さ、大きさ、角度まで全て計算されつくしたカップの設計図もあるんです。伝統的な形には、やはり理由があるんですね。


器の形にも作り手の知性や想いが込められているんですね

 

 僕にとって、器は自己表現のツールでもあり、コミュニケーションのツールでもあります。器を使う人の声も聞くのはもちろんですが、本気で美味しいものを作っている食べ物の作り手と話しながら器をつくるんです。


 器を買う人には、器に込められた想いも一緒に伝えます。だから僕は、ただ単に器を作ってお金に換えているわけではなくて、器を通して価値観を交換しているつもりです。僕の作品はよく奇抜と言われますが、それ以上に人の想いを直に感じられる”ライブ”をしてるんです。



文化祭会場では、出展者との対話も歓迎。

見るもよし、食べるもよし、語り合うもよし。

“ワザ者”たちの魂に触れよう!

出展者情報公開中!

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